民泊ビジネスをするにあたっては、特区民泊、住宅宿泊事業法、旅館業など形態に関わらず衛生面に十分配慮して運営しなくてはなりません。衛生管理で特に気を付けなくてはいけないのが、お風呂や加湿器です。
お風呂や加湿器の管理を徹底しなくては、レジオネラ菌が大繁殖してしまいます。
今回はレジオネラ菌が引き起こすレジオネラ症の症状、また宿泊者がかかってしまった時はどうすべきかをご紹介します。

1.レジオネラ症の2つの型

レジオネラ症は、レジオネラ肺炎とポンティアック熱の2つの型があります。
この2つのうち、重篤な症状を引き起こすのがレジオネラ肺炎です。

1-1.レジオネラ肺炎

潜伏期間 は2日~10日で、平均4、5日と言われています。
症状は、発熱、咳、痰、呼吸困難とともに、頭痛、筋肉痛、下痢などです。重症化すると、意識障害、精神神経系症状などの呼吸器以外の症状もみられるようになります。

1-2.ポンティアック熱

潜伏期間 は 1、2日程度です。
症状は、発熱、咳、頭痛、筋肉痛といった少し重たい風邪のような症状です。
呼吸器に関わる症状は、レジオネラ肺炎と比べて軽微です。

2.レジオネラ症によって国内で毎年60人程度死亡している

レジオネラ菌を含んだ水しぶきや霧を吸入すると感染します。発症した場合には、死亡率は約20%程度とも言われており、発見や治療が遅れた場合の死亡率は約60%にも上る怖い病気です。

2-1.発症するのは免疫力が低い幼い子どもやお年寄り

発症した場合高い確率で死亡してしまうレジオネラ症ですが、死亡者の多くは幼い子どもやお年寄りです。
また、喫煙者や酒豪の方もレジオネラ症にかかりやすいと言われています。
レジオネラ症の報告件数は年々増加の一方です。
7月、9月にレジオネラ症の報告が多く、温泉への入浴や旅行と関連しているとみられており、オーナーとして民泊施設の衛生管理は十分配慮しなくてはならないことなのです。

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3.宿泊者にレジオネラ症と疑わしい人が出たらどうすべきか

民泊施設で感染症の発症や疑いがあるゲストが出た場合は、ホストは保健所に連絡することが義務付けられています。しかし、感染症かどうかはなかなか判断が難しい場合がほとんどです。
レジオネラ症に関わらずゲストの様子がおかしいなと感じたら、医療機関に連絡をとるようにしましょう。
また、旅行保険に入っているかどうか確認をして、保険会社に連絡をするように促すことも必要です。
早期に発見できれば、命にかかわらないケースがほとんどです。ですから、「風邪だろうから、寝てれば治るだろう」と安易な対応は、絶対にやめましょう。

3-1.医療機関が保健所に通報する

様子がおかしかったゲストが医療機関を受診し検査の結果、医者がレジオネラ症と診断した場合、すぐに最寄りの保健所に届出をしなくてはならないと定められています。
レジオネラ症の場合は、医療機関からの通報がほとんどです。

3-2.保健所の指示を仰ぐ

このような問題が起きた時、まずすべきことは設備の使用をすぐに止めることです。
医療機関から連絡を受けた保健所から、どうすべきか指示があります。
このような場合は、施設の立ち入り調査があります。調査の協力のため、浴槽水等の消毒を行わずそのままの状態にしておきましょう。また宿泊者名簿の確認がありますので、日ごろからしっかりと管理しておくことが重要です。

まとめ

お風呂の清掃をしっかり行い清潔に保つことがなにより大切です。
それに加え、日ごろからレジオネラ症の発生やその疑いがあった場合の対応についてシミュレーションも忘れずに行うようにしましょう。

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